出張査定で担当者が車の状態について話しかけてくる理由

kuruma kappuru 4

先日、長年乗った車を売却しましたが、車の査定での駆け引きはあまり好きではないので、業者から提示された査定額を受け入れる形でそのまま売却しました。

なかなか忙しくて店まで出向くことができなかったので、近場の買取り業者に出張査定を依頼しました。

何社も呼ぶと一回あたりの時間が掛かって、時間を無駄にする心配があったので、あえて1社限定としました。

この業者の担当さんは話し好きなのか、家に来るなりあれこれと車の状態をヒアリングしてきました。

目の前に車があるのですから、それを見た方が早いと思ったのですが、ヒアリングをするには理由があったようです。

聞かれたことは、通勤に使用しているかどうかという点や一回の乗車時間、乗っている人は誰か、といったようなことです。

その担当さんによると、プロであっても車の状態を見逃すこともあるため、あらかじめヒアリングをして、それを参考にしながら車を見るとのことでした。

確かに、家に来るなりあれこれと話しかけてきたので相当な話好きに違いないと思ったのですが、実際には仕事以外の無駄な話はしない人でした。

その車にはタバコを吸う人を何度も乗せていて、そのことを正直に話したら、彼は少し不安になったようです。

でも、実際にはほとんどタバコのニオイはなかったようです。

車の査定をする人は、こういったオーナーとの話からヒントを得て、査定に役立てるわけですが、話はそこで終わることはありません。

業者に車が引き渡された後、本部での検査が行われ、引渡し前の査定結果と大きく異なることがあるそうです。

いわゆる見逃しというやつですね。

現場での査定を間違えれば、業者は儲けが出ないどころか場合によっては赤字になるかもしれません。

また、事故車であるにもかかわらず、現場の査定で気がつかずにそれが後で判明したときなどには、虚偽の申告ということで査定額を大幅に下げられてしまうこともあります。

もちろん、オーナーさんがウソをいってもプロの査定士であれば、事故車かどうかをかなりの確率で見抜くことができるのですが、ときどきうっかりしてしまうこともあるようです。

そうなってしまうとお互いに不幸なので、そうならないように担当さんはしっかりとヒアリングをするわけですね。

もし、何もしゃべらずに黙々と車のチェックをするような担当さんがいたら、相当な目利きがあるの人か、逆にダメダメな人かのどちらかですね。